東洋医学 | 薬膳 | 体中をめぐる「血」

体中をめぐる「血」
健康を維持する3つのバランス。今回は「血」について説明していきます。
 
「血」は「気」と一緒に体中を巡っています。そのため、血液の量や流れの異常は、常に「気」とも深い関係にあります。つまり、気のめぐりが悪くなれば血のめぐりも悪くなるのです。(またその逆も)
 
血の不足した状態を東洋医学では「血虚」といいます。
エネルギーの原動力である気がなければ、血の昨日も衰え血行不良に繋がります。
 
 
血虚には肝血虚と心血虚というタイプがあります。
<肝血虚>
視力の低下(目がかすむ)・不眠・イライラ・めまい・月経不順
<心血虚>
顔面蒼白・立ちくらみ・動悸・不眠・健忘症
 
 
また、血が滞った状態のことを「血瘀」といいます。
血瘀とは、体の各所に栄養を与える機能が低下することです。
 
血瘀の主な症状は、
・ 肩こり
・ 神経痛
・ 頭痛
・ 月経痛
・ 静脈瘤
・ 舌に斑点ができる
ことなどがあります。
 
これらの原因は、ストレス・栄養不足・血の不足(血虚)が進むことで表れます。
 
また、無理なダイエットや不規則な生活からも起こると考えられています。
 
そうして滞ってしまった血のめぐりをよくするためには、
・ 適度な運動
・ 体を冷やさないこと
・ 偏食をせずバランスのよい食事を心がける
・ 精神的にリラックスする
ことが大切です・
 
 
そして、「血瘀」を改善する食材はこちらです.
・ 黒きくらげなどのキノコ類
・ 青じそ(香りが良いもの)
・ ゆず
・ 玄米
・ マグロ
・ イワシ
・ 青魚
・ 玉ねぎ
・ にんにく
・ らっきょう
・ にら
・ キャベツ
・ ブロッコリー
・ ねぎ
・ 黒酢
 
また、薬膳食材の場合は
・ 陳皮(チンピ)
・ 紅花(コウカ)
・ 生姜(ショウキョウ)
・ 桂皮(シナモン)
・ 牡丹皮(ボタンピ)
・ 桃仁(トウニン)
・ 芍薬(シャクヤク)
・ 当帰(トウキ)
などがあります。
 
「血瘀」が当てはまるなぁ。と感じる方は、これらの食材を意識して摂るようにしてみてくださいね。
 
 

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